How To Mew



			    (Mew の使い方)

			       山本和彦
			     1995年6月26日
		       kazu@is.aist-nara.ac.jp


(1. 概要)

Mew には以下のモードがあります。

Summary モード	-- inc & scan の結果を表示し、メールを選択させるモードです。
Virtual モード  -- 複数のフォルダーから pick されたメッセージを表示する
		   モードです。Summary モードに似ています。
Message モード  -- メッセージを表示するモードです。
Draft モード	-- send や reply、forward に使うモードです。


(2. 読む)

メールを読むには、
	M-x mew
として下さい。

すると、デモの後にメールスプールを inc し、+inboxを表示後 summary モー
ドになります。あとはひたすら SPC を叩けばよいのです。

起動時にメールスプール inc せずに、+inbox を表示する場合は、
	C-u M-x mew
としてください。次に、range を入力して下さい。


Summary モードでのキー割当は、以下の通りです。

SPC	ひたすらメールを読む。
	(メッセージの最後で SPC を押したときの動作は
	mew-summary-show-direction で指定する。
	値は 'up 'down 'next(現在の方向) 'stop のいずれかを指定。
	デフォルトは 'down です。)
DEL	ページを戻す。
	不要なヘッダはウインドウの外にあるので、メッセージが表示された時に
	DEL を押すと全てのヘッダが見える。
.	メールを表示(普通使わない)。
	非MIME解析モードのときは、現在のメールを強制的にMIME解析する。
RET	一行上にスクロール。
ESC RET 一行下にスクロール。

C-n	下の行へ。
C-p	上の行へ。
n	マークの付いていない下のメールかパートへ。
	ただし * はマークがないものとして扱う。
p	マークの付いていない上のメールかパートへ。
	ただし * はマークがないものとして扱う。
N	* マークのついた下のメッセージへ移動。
	あるいは、パート付近であれば、下のメッセージへ移動。(後述)
P	* マークのついた上のメッセージへ移動。
	あるいは、パート付近であれば、上のメッセージへ移動。(後述)
j	入力された番号のメールへカーソルを移動。

i	inc。
s	フォルダの re-scan。range を聞いて来る。
g	他のフォルダへ(補完が効くよ)。

w	メールの送信。(後述)
a	メッセージへの返答。(後述)
	(NetNewsを統合した場合は、reply という概念はなくなり、メールの
	reply、NetNewsのfollow、replyは "answer" という概念で統合される。
	00bof.jisを参照して下さい。)
A	メッセージへの返答。メッセージをドラフトに自動的に引用する。
f	転送(MIME 形式だよ:)。
F	@ マークのついた全てのメッセージを一度に転送。(後述)

E	メールの再編集。または、MIME形式でカプセル化されて戻ってきたメー
	ルの再編集。もちろん、rfc822 のパートを選ぶこと。
ESC e	"----- Original message follows -----" の後にオリジナルのメールが
	引用されてるエラーメッセージの再編集。
r	dist。

v	Summary ウインドウだけとSummary & Message ウインドウの切替え
	Summary ウインドウだけを選んでいる場合は、"D" は次のメッセージ
	を表示しないので、すばやく連続して "D" マークを付けることができる。
ESC a	MIME解析モードと非MIME解析モードのトグル。
ESC l	カーソル行を中央に移動させる。

o	メッセージのリファイル先の指定。(後述)
!	先程リファイル先に指定したフォルダへこのメッセージもリファイル。(後述)
*	後から読み返すためのマーク。(後述)
@	F、ESC s、ESC t などのためのマーク。(後述)
u	マークの取消。(後述)
U	入力されたマーク全ての取消。(後述)
x	マークを処理。(後述)

mo	* マークの付いたメッセージを、入力されたフォルダへリファイルす
	るための o マークを付ける。'?' と組み合わせると便利。
md	* マークの付いたメッセージに、"D" マークを付ける。
mr	入力した正規表現にマッチしたメッセージに、"*" マークを付ける。
ma	マークの付いていないメッセージに "*" マークを付ける。

C-cC-s	メッセージの順方向差分検索。
C-cC-r	メッセージの逆方向差分検索。

ESC s	@ マークのついたメッセージに unshar をかける。(後述)
ESC t	@ マークのついたメッセージに uumerge をかける。(後述)

/	Pick の結果を表示。(後述)
?	Pick の結果に一致するメッセージに * マークをつける。(後述)
V	Virtual folder を作成する。(後述)

y	メッセージをコピー、あるいは、パートをファイルに落す。
#	メッセージバッファの内容をプリントアウト。
|	メッセージを pipe にくわせる。

S	ソート。
O	番号詰め。

B	MIMEでカプセル化された単数/複数のメッセージをほどく。

q	Mew を停止する。
Q	Mew を終了する(まじで終了しちゃう。)。
C-cC-q	このバッファを消す。

C-cC-l	文法がMIMEに反しているため化けたメールを、ローカルの文字集合に
	直す。
C-cd	自動的に復号/検証されなかったメールを PGP にかける。
C-ca	送られて来たPGPの公開鍵を、pubring.pgp に登録する。
C-cC-d	自動的に復号/検証されなかったメールを PEM にかける。
C-cC-x	Xfaceの表示。

Z	alias と folder のリストを更新する。MH で alias や folder を新
	しく作った場合に利用する。

ここで、range とは、
	-
	:+N
	:-N
	first:N
	prev:N
	next:N
	last:N
	update
のいずれかです。
update は、Summaryモードに表示されいる最終番号+1からそのフォルダの実際の
最終番号を意味します。(つまり差分です。)


<マルチパート>

以下のように表示されている Summary モードがあるとします。

 577 M06/28 Hiroaki Kashima < Re: [Masaki Hirabaru: JC shakin] <>>>>

From とフォルダの情報は、~/Mail/.mew-from-alist に保存されています。
file の形式が mew-refile.el 0.14 以降から変更されました。もし、Mew が
起動できない場合は、~/Mail/.mew-from-alist を一回消して下さい。


(a) 〜 (d) の推測順位は以下の変数で定義されています。好みに併せて変更
して下さい。

(defvar mew-refile-folder-guess-functions '(
        mew-guess-by-alist
        mew-guess-by-folder
        mew-guess-by-message-id
        mew-guess-by-from
        mew-guess-by-default))


(7. メールの出し方)

メールを出すには、
	M-x mew-send
とすると、draft モードに入ります。

また、summary モードでは、w で draft モードになります。+drafts の書き
かけのメールや、戻って来たメールの再送には E を使って下さい。




ミニバッファーからの入力時か、Draft モードのヘッダ内で alias を補完&
展開できます。

例として、
	mine: m-sakura@ccs.mt.nec.co.jp 
という alias がある場合を考えます。

To: toshi,
	mi*

* のところで、TAB を押すと(他に候補が無ければ) mine まで補完されます。
もう一度 TAB を押すと m-sakura@ccs.mt.nec.co.jp に展開されます。

alias の補完&展開は、ミニバッファか Draft モードのヘッダの To:、Cc:、
Fcc: における意味のある単語の後ろで作用します。他の場所では、単なる 
TAB が入ります。つまり、

To: mine,*

* で TAB を打つと、TAB が入ります。

"@"で終る文字列は展開します。

また、C-cTAB でドメインを補完します。補完の候補は mew-mail-domain-list
から選ばれます。補完された後、さらに C-cTAB を押すと 
mew-mail-domain-list の次の候補に変換します。


<引用>

Message モード(*mew message*バッファ)に表示されているものならなんでも
引用できます。引用したいメールを表示させて、本文を引用する手順を、引用
したいメールの回数だけ繰り返して下さい。そのための3分割です。


<メールを書く>

Mew では MIME メッセージしか出すことができません。(RFC822は捨てていま
す。)

(7.1 通常のMIMEメッセージを送る)

C-cC-m C-cC-c と入力して下さい。

例えば、以下のようなメールを送る場合を考えます。

	To: mine
	Subject: PEM を使おうよ。
	Mime-Version: 1.0
	----
	mhpem.el のバージョン 2 が出たので、早速試しましょう。
	
	--かず

C-cC-m と入力すると、以下のようになります。

	To: mine
	Subject: PEM を使おうよ。
	Mime-Version: 1.0
	Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp
	----
	mhpem.el のバージョン 2 が出たので、早速試しましょう。
	
	--かず

ここで注意して頂きたいのは、Content-Type: に text/plain を選び、
charset を推測している事です。

ここで、C-cC-c と入力すると通常のMIMEメッセージを送る事ができます。メッ
セージはバックグランドで送信されます。エラーが起きた場合は、*mew
watch*バッファを表示します。(エラーメールは ~/deadletter に保存されま
す。エラーが生じて消えなかった*mew watch*バッファは、C-cC-q で消すこと
ができます。)

メールの送信が終っていないのに、C-xC-c で Emacs を終了させようとすると、
	"Active processes exist; kill them and exit anyway? (yes or no)"
と聞かれます。*mew watch* バッファがなくなってから終了させて下さい。

<<注意>>

C-cC-m は省略する事ができます。この場合、上記のようなメールを作った後
に"Content-Type: was automatically added. Send this mail? (y or n)" と
聞いてきますので、"y" を入力して下さい。Mewでは、見たままのメールを送
信することをモットーにしています。Mew が勝手にメールを書き換えた場合は、
このように質問を受けます。

以下全ての場合について C-cC-m は省略することができます。ただし、見たま
まのメールを送信したい人は、C-cC-m C-cC-c と入力する癖を付けることをお
勧めします。(今までに余分な .signature や Fcc: が勝手に付けられていや
な思いをした人はいませんか? :-p)

<<注意>>

.signature を挿入するコマンドはC-cC-iです。シグニチャファイルは、
mew-signature-fileで設定できます。将来複数のシグニチャファイルを選択で
きるようにする予定です。


(7.2 マルチパートの構成)

さてさて、ここで Multi part の作り方を披露しましょう。

+drafts/1 でメールを書いている時に、

	C-c M

とすると、draft の一番下に
	
	---- multipart --
	    0   1/               Multipart/Mixed
	    1     00CoverPage      text/plain
	---- multipart  ----

という行が挿入されます。"drafts/mime/1" はマルチパートを構築するための
一時的なディレクトリです。ここで Draft モードは次のようになっているで
しょう。

	To: mew-dist
	Cc:  
	Subject: ここがヘッダ
	Fcc: Backup
	Reply-To: kazu@is.aist-nara.ac.jp
	Mime-Version: 1.0
	----

	本文だよ。

	---- multipart --
	    0   1/               Multipart/Mixed
	    1     00CoverPage      text/plain
	---- multipart  ----


ここで、
	---- 以上を「ヘッダ」、
	---- から ---- multipart -- までを「本文」、
	---- multipart ---- 以下を「パート部」
と呼びましょう。

Draft モードでは、リージョンによってキー割当が違います。(そんなことが
できるのかって? できたものはしょうがない。)

たとえば、TAB は、
	ヘッダ	 :  alias の補完
	本文     :  TAB
	パート部 :  なにもしない
に割り当てられています。

c だと、
	ヘッダ   :  c を挿入
	本文     :  c を挿入
	パート部 :  ファイルのコピー
です。


以下、パート部でのキー割当です。

c	ファイルのコピー。(ネットワーク経由でも可)
r	ファイル名の変更。
m	サブディレクトリの作成。
f	ファイルをバッファーに読み込む。
F	新規ファイルをバッファーに読み込む。
d	ファイルとディレクトリの消去。
e	external-body の入力。
a	音のサンプリング。
D	ちょっとした説明の(Content-Description:)の入力。
T	データ型(Content-Type:)の変更。


パート部では、ファイルのサフィックスによってデータを取り扱います。現在
サポートしているサフィックスは以下の通り。(数字だけだと Message/rfc822、
つまりメールだと認識します。)

	.rtf	Text/richtext
	.txt	Text/plain
	.rfc822	Message/rfc822
	[0-9]+	Message/rfc822
	.extb	Message/external-body
	.ps	Application/PostScript
	.tar	Application/octet-stream ;; dummy
	.gif	Image/gif
	.jpg	Image/jpeg
	.jpeg	Image/jpeg
	.xwd	Image/x-xwd
	.xbm	Image/x-xbm
	.bmp	Image/x-bmp
	.au	Audio/basic
	.mpg	Video/mpeg
	.mpeg	Video/mpeg
	.*	Text/plain


cでファイルを +drafts/mime/1 へコピーすると、例えば次のようになります。


	---- multipart --
	    0   1/               Multipart/Mixed
	    1     00CoverPage      text/plain
	B   2     cat.gif          image/gif
	Q   3     mew.ps           application/postscript
	---- multipart  ----


ファイル名はサフィックスに気を付ければなんでもよいです。シンボリックリ
ンクでもよいです。

データの型(Content-Type:)は T によって変えることができます。ちょっとし
た説明(Content-Description:)は D で入力できます。

eで external-body の anno-ftp を入力するときは、リモートファイルのパス
が補完できます。

ファイルはシングルパートに、ディレクトリはマルチパートに対応します。で
すから、ファイル構造を作っていく感覚で複雑なマルチパートを作成できます。
簡単でしょ?

ディレクトリのデフォルトの Content-Type: は Multipart/Mixed です。これ
も T によって変更できます。

さて、お好みのマルチパートが作成できたら、

	C-c C-m

と入力しましょう。あーーーら不思議。ディレクトリ構造が multipart へ変
換されるではありませんか。(むろん、多段の Multipart もサポートしていま
す。) あとは、C-c C-c で送るだけです。

MIMEの文法が分かっていない人は、C-cC-m の後にバッファーを変更しないよ
うにしましょう。もし、どうしてもマルチパートを修正するときは、「最初の
境界の前と最後の境界の後は無視される」ことに注意して下さい。

マルチパートの変換後、やっぱり元に戻したいと思ったら、"C-cC-u" を使っ
て下さい。例えば、もし PGP/MIME を作っている最中で、パスフレーズを3回
入力に失敗したら、間違った MIME メッセージが作られてしまいます。こうい
うときには、"C-cC-u" が役に立ちます。


<<<注意>>>

マークベース構成器の作成に向けて、(シングルパートの) PEM や PGP の作成
が変更になりました。手短にいうと、C-cC-m が不要になっています。


(7.3 マークベース composer)

将来 PGP/MIME や MOSS をサポートするために、マークベース composer が提
供されました。以前の例を思い出して見ましょう。

	---- multipart --
	    0   1/               Multipart/Mixed
	    1     00CoverPage      text/plain
	B   2     cat.gif          image/gif
	Q   3     mew.ps           application/postscript
	---- multipart  ----

行頭に "B" や "Q" といったマークがあります。このマークは符号化を意味し
ています。Mew では、新しい概念である「符号化」を使います。符号化には、
Base64, Quoted-Printable, Gzip64(Gzip + Base64), PGP signed, PGP
encrypted などがあります。現在次の 7 つのマークがサポートされています。

" "	符号化しない。ただし、8bit の charset テキストは 
	Quoted-Printable で符号化されるかもしれない。
B	Base64
Q	Quoted-Printable
G	Gzip64
PS	PGP で電子署名
PE	PGP で暗号化
PSE	PGP で署名後暗号化


パート部での新しいキー割当は以下の通りです。

B	Base64 符号化を選択。
Q	Quoted-Printable 符号化を選択。
G	Gzip64 符号化を選択。ただし、text/plain と 
	application/postscript でしか実行できない。これ以外の型には
	圧縮は無意味である。なぜなら、jpeg などはあらかじめ圧縮されて
	いるから。
S	PS マークを付ける。
E	PE マークを付ける。受信者のアドレスを入力。
P	PSE マークを付ける。受信者のアドレスを入力。
U	符号化を元に戻す。


(7.4 PGP の使い方) <>

もし、MewでPGPを使うなら、PGPのuseridとして電子メールアドレスを選ばな
ければなりません。(例 "Kazuhiko Yamamoto ")

以降の説明では、次の例を取り上げます。

	To: mine
	Cc: 
	Subject: Let's PGP
	Fcc: Backup
	Reply-To: kazu@is.aist-nara.ac.jp
	X-Mailer: Mew beta version 0.89 on Emacs 19.28.104, Mule 2.2
	Mime-Version: 1.0
	----
	PGP 2.6.i is now available.
	
	--Kazu

*ドラフトに署名する(C-cs C-cC-c)

C-cCsとタイプし、自分のパスフレーズを入力すると、次のメッセージが得ら
れます。

	To: mine
	Cc: 
	Subject: Let's PGP
	Fcc: Backup
	Reply-To: kazu@is.aist-nara.ac.jp
	X-Mailer: Mew beta version 0.89 on Emacs 19.28.104, Mule 2.2
	Mime-Version: 1.0
	Content-Type: application/pgp
	----
	-----BEGIN PGP SIGNED MESSAGE-----
	
	PGP 2.6.i is now available.
	
	- --Kazu

C-cC-cで送信して下さい。

* ドラフトを暗号化する(C-ce C-cC-c)

(パスフレーズなしで)C-ceと入力すると、次のようになります。

	To: mine
	Cc: 
	Subject: Let's PGP
	Fcc: Backup
	Reply-To: kazu@is.aist-nara.ac.jp
	X-Mailer: Mew beta version 0.89 on Emacs 19.28.104, Mule 2.2
	Mime-Version: 1.0
	Content-Type: application/pgp
	----
	-----BEGIN PGP MESSAGE-----
	Version: 2.6.i
	
	hIwC4s+eOCzPc3UBA/9BwQ2iDtPecTFbwrZHO6Oug/e56zMZKGHVRglfrtcrkqPC
	+CRdA4TYBgz8lTL/ijOavUxL9g3UFTBH33mjlIS13uV5CvNZKc6+lSnnfii4a1zr
	cSH62zL60oMNohPEIdg3IW17Somedo6NG/X1cIoKqDV7ziB5jsGFNsCEBqJszoSM
	Ag9kihyeT3RNAQQAzueiNjZRBsYDk9bOBbpVXsR1J6ZdFGxWlnBfIwiJMIbC9EeZ
	xISlKhaOx8X5dMEmK4PncymdoitRvgdUwDPQgQvt8Tp3ZgOGoi6AYE7aJMGpIptw
	zBZz7xVHUdyGvtJbr3aM+dL9zyl9FGqSuGAMFw8AYFPHlInUIXXVjsG/gnqmAAAA
	RDYFexsVnFsCfekSyXw5nr708hySGBR5UIC7U1aCx1qNkbxtd6hwoRnKM4oePl3L
	z/p1LxXrcGTgma1STrnsx1JhBpK+
	=EOyu
	-----END PGP MESSAGE-----

C-cC-cで送信して下さい。このメッセージは、受信者の公開鍵に加えて、自分
の公開鍵でも暗号化されています。ですから、保存したメッセージを容易に復号
化できます。(例 "g" で +Backup に飛ぶ)

* ドラフトに署名後暗号化する(C-cb C-cC-c)

C-cbとタイプ後、パスフレーズを入力すると、以下のようになります。

	To: mine
	Cc: 
	Subject: Let's PGP
	Fcc: Backup
	Reply-To: kazu@is.aist-nara.ac.jp
	X-Mailer: Mew beta version 0.89 on Emacs 19.28.104, Mule 2.2
	Mime-Version: 1.0
	Content-Type: application/pgp
	----
	-----BEGIN PGP MESSAGE-----
	Version: 2.6.i
	
	hIwC4s+eOCzPc3UBA/9j3NGnf6T5fXBhTU7xjswIENPXLzt2OH3O3nlXsv3H4npD
	5fCwQA7GzmnYPP0EXzuLK/csMacMUGZi3brClfzASelhUUIia8FkVApGXdEKVEWv
	xECyUEGJx9ZneZFA8EEG4TBU3j/WVxYVeiZ//EskjWXkLj+2verdTjq2Jb3QBISM
	Ag9kihyeT3RNAQP9GKlI2Qv1Vcv29gVD0U5NisQYgYkpBV8C64sKrckMp0juEekz
	84aTCGnqQ08wG2Ow1XNRE9vgGi1CxYkwi51we15vkrUmsyaV9G+38M4ROcWBbsJT
	z4qKl/Tp2qjsejLa8AVUEOknjxAWhTsKS7janCMOQmVPhGN+lI6soxWLrxmmAAAA
	3ZVwSLjaUOU8xVByjpHoLlEH5Id8LaX8QlFuIlTM+y8TTgEmSCbvqZF1io17HFx6
	msXDJDA+V1tvehRbi022HLGbfj9gChp7mQ+6aSxKr3fdfT7xjcPy/klGrRSPY7nf
	dHUyXwgEShEHqVyHh81KeIEzA+/F9RFV6iA4+MJ4EVRESfU2PW5GWk7daQz3kqRO
	YPCb4l+bG9lw7ZzCRdrK2LpcgYGM+FDQnhL9s/qj9NyLrjtvu3tF7tTZadO2g14c
	l831eBMiA0OGyhfe0NLI5nJl0VFSJqFyB79cLtT4
	=lPmx
	-----END PGP MESSAGE-----

C-cC-cで送信して下さい。このメッセージは、受信者の公開鍵に加えて、自分
の公開鍵でも暗号化されています。ですから、保存したメッセージを容易に復号
化できます。(例 "g" で +Backup に飛ぶ)

* PGP/MIME を作成した場合は、マークベース composer を使って下さい。


* 自分の公開鍵を配布する(C-cp C-cC-c).

C-cpと入力すると、自分の公開鍵が挿入されます。C-cC-cで送信して下さい。
受信者は、送られて来た送信者の公開鍵を、サマリーモードで C-ca とタイプ
すれば、pubring に付け加えることができます。公開鍵を配布する前は、一度
自分の公開鍵に "pgp -ks yourid" で署名しておきましょう。すると、他の人
が改変できなくなり安心です。(Mule 2.x を含む)Emacs 19.28には、teminal
mode にバグがあります。鍵の追加が終ったときに、なにか一文字押すと以下
のエラーが発生します。
	Signalling: (wrong-type-argument number-or-marker-p nil)
	  te-set-more-count(nil)
	  te-pass-through()
	* call-interactively(te-pass-through)
単に無視して下さい。RMS氏は、将来のバージョンでこのバグを直すと言って
います。


(7.5 PEM の使い方) <>

* ドラフトに署名する(C-cC-s C-cC-c)

上記の例を思い出して下さい。C-cC-sと入力すると、以下のように署名できま
す。

	To: mine
	Subject: Let's use PEM
	Mime-Version: 1.0
	Content-Type: application/pem-1421
        ----	
	-----BEGIN PRIVACY-ENHANCED MESSAGE-----
	Proc-Type:4,MIC-CLEAR

				[deleted] ...

C-cC-c で送信して下さい。

* ドラフトに署名後暗号化する(C-cC-e C-cC-c)

RFC 1421 では暗号化だけのメッセージは作れません。署名後暗号化するには、
C-cC-eと入力します。C-cC-cで送信して下さい。


<>

Mew は Super cite とリンクできますが、Super cite は C-c C-m を奪ってし
まうことがあります。適宜修正して下さい。まぁ、mew.dot.emacs に入って
いる設定を行えば、Super cite は不要かもしれません。


おしまい							かず@なら