3.12 逆三角関数の微分
定理 3.27 (逆三角関数の微分)
問 3.28 これを示せ.
(証明) とおく. 主値を考えているので値域は
である. このとき の逆関数とその微分は
である.ここで を の関数で表すことを考える. と より
となる. 符号を片方のみ採用する. より となるので, 上式の右辺も 0 以上でなければならない. よって
である.以上より
を得る.次に とおく. この逆関数とその微分は
である. 主値 に注意して を の関数で表わすと
である.ここで を用いた. 以上より
を得る.最後に を考える. この逆関数とその微分は
となる.これより
を得る.
平成19年10月3日