Next: 逆三角関数 Up: 変数と関数 Previous: 対数関数   Contents
三角関数
単位円(半径 で中心が原点 にある円) と 原点 を通る直線 を用意する. 円 と直線 の交点を とする. 点 より 軸に下ろした垂線と 軸との交点を とする. 点 を とし, を通り 軸に平行な直線と直線 との交点を とする. から点 への円弧の(方向付き)長さを とする. このとき, 点 の座標を と定義し, 点 の座標を と定義する. この定義により得られる関数を 三角関数(trigonometric function)と呼ぶ. 読み方は , , の順に sine, cosine, tangent である.
三角関数は
(150) (151) (152)
を満たすので , は周期 の周期関数であり, は周期 の周期関数である. また三角関数は
(153) (154) (155)
を満たすので, , は奇関数であり, は偶関数である. さらに三角関数の性質を以下にいくつかあげる. まず より,
(156)
が成立する.三角関数はそれぞれ加法公式をもち,
(157) (158) (159)
となる.三角関数どうしの互いの関係は,
(160)
である.
問 2.17 教科書(p.26)問題 2-2 2.-3.
問 2.18 三角関数の概形を書け.
Next: 逆三角関数 Up: 変数と関数 Previous: 対数関数   ContentsKondo Koichi
Created at 2002/09/12