5.2 テイラー級数
巾級数は
についての関数である. これを
(559) (560)
とおく. 数列が一つ与えられると 関数
が一つ定まる. すなわち
数列: 関数:
(561)
との対応関係がある. それでは関数が一つ与えられたとき, 巾級数
の係数である
は どのような値に定まるであろうか. すなわち,問題として対応関係
関数: 数列:
(562)
を考える.
定理 5.6 (テイラー級数) 関数が
回微分可能なとき,
(563) (564) (565)
が成り立つ. ただし点は定義内のある点とする. この巾級数を関数
に関する
まわりの テイラー級数(Taylor series)と呼ぶ. 特に
のときは, マクローリン級数(Maclaurin series)と呼ぶ.
注意 5.7 (テイラー級数の収束半径) テイラー級数は巾級数を
(566)
とおいたものである. よってテイラー級数の収束半径は
(567)
により求まる.
Kondo Koichi
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平成17年8月31日