3.9 解が存在しない連立 1 次方程式
例 3.34 (解が存在しない具体例) 方程式
(455)
を考える. 拡大係数行列の簡約化を行なうと,
(456)
を得る. 方程式に書き戻すと
(457)
となる. 最後の行は となるから, どのような をとっても成立することはない. よってこの連立方程式の解は存在しない. ここで
(458)
が成り立つことに注意する. このとき解をもたない.
Kondo Koichi KONDO Koichi
平成19年1月25日