3.8 任意定数を含む解をもつ連立 1 次方程式
例 3.33 (任意定数を含む解の具体例) 方程式
(448)
を考える. 拡大係数行列の簡約化を行なうと,
(449)
を得る. ここで
(450)
が成立することに注意する. 簡約化された拡大係数行列より方程式を復元すると,
(451)
である. 主成分の列と同じ位置にある変数を左辺に残し, 他の項を右辺に移項すると
(452)
となる. 右辺にある変数 , は独立に任意の値をとる. よって , とおけば,解として
:任意定数 (453) (454)
を得る. 解は 5 次元平面 内の ある 2 次元平面となる.
Kondo Koichi KONDO Koichi
平成19年1月25日