定義 2.1 (2 変数関数)
変数

,

の値に対応して変数

の値が定まるとき,
と表記し,

を
2 変数関数という.
このとき

を
独立変数(independent variable),

を
従属変数(dependent variable)という.
例 2.2 (2 変数関数の具体例)
関数

が
と与えられるとき,

と表記するときは
を意味する.
問 2.3 (2 変数関数)
関数

に対して,
値

,

,

,

を求めよ.
定義 2.4 (定義域)
関数

の
独立変数の組

がとりうる領域を
定義域(domain)という.
定義域

は

平面上の集合である.
境界を含む場合を
閉領域(closed domain)と呼び,
境界を含まない場合を
開領域(open domain)と呼ぶ.
例 2.5 (定義域の具体例)
境界を含む長方形領域
は閉領域である.
境界を含まない長方形領域
は開領域である.
例 2.6 (定義域の具体例)
原点を中心とする半径

の円の境界とその内部の領域
は閉領域である.
原点を中心とする半径

の円の内部の領域
は開領域である.
例 2.7 (実平面)
実

次元平面
は開領域である.
注意 2.8 (

変数関数のグラフ)
定義域

は

平面内の集合である.
一方,

をみたす点

の集合は

次元空間

内の曲面を表す.
この曲面を関数

の
グラフという.
平成20年2月2日