定理 6.97 (置換積分)
積分変数を

と置き換えると定積分は
と表される.
例 6.98 (置換積分の計算例)

のとき,
例 6.99 (置換積分の計算例)
ここで,

とおいて,

,

,

,

を用いた.
例 6.100 (置換積分の計算例)
ここで

とおいた.このとき
であることを用いた.
また積分区間は

から

へと変わる.
例 6.101 (置換積分の計算例)

のき,
ここで,

とおいて,

,

,

,

を用いた.
例 6.102 (置換積分を用いた定積分)
ここで,

とおいて,

,

,

を用いた.
例 6.103 (置換積分を用いた定積分)
ここで,

とおいて,

,

,

,

,

を用いた.
また,

より,

(
![$ t\in[0,\alpha]$](img3326.png)
) であり,

より,

で
あることを用いた.
例 6.104 (置換積分を用いた定積分)

のとき,
ここで,

とおき,

,

,

,

,

を用いた.
例 6.106 (双曲線関数を用いた定積分)
定積分
を考える.
積分区間が

であるから

である.
このことに注意して変数変換を
とする.このとき積分区間は
となる.また
であることを用いると
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(積分区間をひっくり返す.
を用いて.) |
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(
のとき より.) |
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|
(
を用いて.) |
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![$\displaystyle = \frac{1}{2} \int^{\mathrm{Cosh}^{-1}(4)}_{\mathrm{Cosh}^{-1}(2)...
... \frac{1}{2}\sinh(2t)-t \right]^{\mathrm{Cosh}^{-1}(4)}_{\mathrm{Cosh}^{-1}(2)}$](img3355.png) |
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|
となる.ここで
であることを用いる.このとき
より
となる.また
である.よって
を得る.
例 6.107 (双曲線関数を用いた定積分)
定積分
を求める.
とおく.すると,
となる.ここで,
である.これらを代入すると
を得る.
平成22年6月17日