5.4 テイラー級数の導出
べき級数
を考える. 関数 が与えられたとし, テイラー級数の係数 を導出する. が に十分近いとき は 次数 が大きいほど小さくなる. つまり小さい次数の項が主要な項となる. よって小さい次数の係数より順に値を定めて行く.まずべき級数
に を代入する.すると
となる.よって係数を と定める. べき級数は
となる. 両辺を微分すると
を得る.ここに を代入すると
となるので係数を と定める. このときべき級数とその導関数は
となる. これで 次の項までの係数が定まった. の最初の二つの項までをみると における接線の方程式となっている. 次に 階, 階の導関数と求めて行くと
となる. を代入すると
となるので係数が
と定まる. 同様な操作を繰り返せば
を得る.
平成19年10月3日