2.40 2 変数の陰関数
定義 2.176 (陰関数) 変数,
,
が条件
をみたすとき,
は
,
の関数
であるとみなせる. すなわち,
により定義される関数を,
で定義される陰関数(implicit function)という.
例 2.177 (陰関数) 条件
により定まる陰関数の偏導関数を求める.
を代入すると
となる.両辺をで偏微分すると
となので,
を得る.同様にしてで偏微分すると
となるので,
を得る.
定理 2.178 (陰関数の微分) 条件で定義される陰関数
の偏導関数は,
のとき
で与えられる.
(証明) 条件
に
を代入して, 両辺を
で偏微分すると
0
となるので,を得る. 同様にして
で偏微分すると
0
となるので,を得る.
例 2.179 (陰関数) 条件
により定まる陰関数の偏導関数を求める. まず,
より,偏導関数は
と得られる.
例 2.180 (陰関数) 条件
により定まる陰関数の 2 階偏導関数
,
,
を求める. 条件
の両辺を
で偏微分すると
☆
である.さらにで偏微分すると
0
となるから,
を得る. (☆)の両辺をで偏微分すると
0
となるから,
を得る. 条件の両辺を
で偏微分すると
である.さらにで偏微分すると
0
となるから,
を得る.
平成21年12月2日