2.18 点と直線との距離

定義 2.41 (点と直線との距離)   点 $ A$$ l$ 上の点 $ B$ との距離が最小となるとき, その距離を点と直線との距離という.

定理 2.42 (点と直線との距離)   点 $ A$$ l$ 上の点 $ B$ との距離が最小となるのは, 直線 $ AB$ と直線 $ l$ が直交するときである.

定理 2.43 ( $ \mathbb{R}^2$ 内の点と直線の距離)   $ \mathbb{R}^2$ 空間内の点 $ A(x_{0},y_{0})$ と 直線 $ ax+by+c=0$ との距離は

$\displaystyle \frac{\vert ax_{0}+by_{0}+c\vert}{\sqrt{a^2+b^2}}$ (81)

である.

2.44 ( $ \mathbb{R}^2$ 内の点と直線の距離)   これを示せ.

2.45 ( $ \mathbb{R}^2$ 内の点と直線の距離)   点 $ A(2,1)$ と直線 $ x-3y-2=0$ との距離は

$\displaystyle \frac{\vert ax_{0}+by_{0}+c\vert}{\sqrt{a^2+b^2}}= \frac{\left\vert 1\cdot2-3\cdot1-2\right\vert}{\sqrt{1^2+(-3)^2}}= \frac{3}{\sqrt{10}}$ (82)

である.




平成20年4月22日